防犯上クローズ外構を選ぶのは正しいか
2021年7月6日オープン外構とクローズ外構の違いは周囲から庭が見えるか見えないかといった違いと考えている人が多く、見えない方が防犯上適していると考えることも少なくありません。従来の日本ではほとんどの住宅がクローズ外構を採用しており、外から簡単に侵入できないよう比較的高い塀等を設けることも多かったのですが、最近では開放感を重視してオープン外構を選ぶことが多くなっています。
防犯上塀などがあった方が侵入者を防ぐことができると考えている人が多いのですが、最近では泥棒などの手口も巧妙化しており、必ずしもそうではないと言うこともわかってきました。外から庭が見えないと言う事は、外の人の目を気にせずに不審者が庭の中で行動できると言うことを指し、すなわちその中に入る時さえ注意をすれば逆に安心して侵入をすることができることになるのです。オープン外構の場合には常に外から見えるようになっているため、その場所を通行する人に見られてしまう恐れがあることから、逆に侵入者は注意をしなければならない機会が増え、その中で自由に行動できなくなると言うメリットがあります。
現在ほとんどの住宅がオープン外構を採用することが多い理由は、単に開放感を求めるだけでなくこのような防犯上の理由もあり、多くの工務店ではオープン外構を勧めると言うことも少なくありません。交通量の多い道路などに面しており、自動車の走行などによりほこり等が入り込みやすいと言う場合は様々な問題がありますが、そうでない場合には開放感などを重要視するとともに、防犯上の観点からもクローズ外構はあまり好ましくないと考えられる面も多くなっています。
どちらを選ぶかは最終的には本人の好みやその考え方などによるものですが、最近ではその両面を生かしたセミクローズ外構も非常に人気を博しており、双方の良いところを生かした非常に効果的な外構と注目されるようになっているのもポイントです。基本的には開放感を持ちながら、プライバシーを確保することができるものとして注目されています。