押さえておきたいオープン外構の特徴

2021年7月3日 投稿者: 5GVWjEvQ

最近は家の周りに塀や柵を設けない、オープン外構の家が増えています。昔はプライバシーや防犯を考慮して、家の周りに外壁を設けることが多く、旧家などにその様子が伺えます。外壁の種類は垣根であったりレンガであったり木の柵であったりとマチマチですが、家をぐるっと囲む形状が殆どでした。このクローズ外構の場合、外から室内が見えないためプライバシーが保ちやすく、外部からの侵入も防止できます。しかし死角ができやすく、逆に空き巣に入られやすい環境になってしまうことが懸念されます。

オープン外構もクローズ外構もそれぞれにメリットとデメリットがあり、それぞれの環境や家のタイプに合わせて選ぶことが好ましいでしょう。そんな中、最近オープン外構の家が増えている理由は、土地の事情や費用の事情が影響しているのかもしれません。住宅用地が確保しずらい場所では、狭い空間に高さがある家を建てるケースが増えており、オープン外構にならざるをえないことがあります。まとまった数の建売住宅を建設するケースなどでは、オープン外構のケースが多いようです。また外の壁の準備にはまとまった費用が掛かるため、設けないケースもあるでしょう。いずれにしてもオープン外構を選ぶ場合は、まずその特徴を知って建物の状態や庭周りの環境を考える必要があります。

オープン外構のメリットは開放感があることで、狭い土地に建てた家でも広々見えます。オープンであることで、侵入者がはいりにくいというメリットもあるでしょう。一方、デメリットは、通りなどから家の中が見えやす点です。人通りが多い場合は、たとえカーテンに工夫をしても、常に人目が気になります。そのため家の設計をどうするかが、問われます。あるいは、部分的な目隠しフェンスを利用するなどの工夫が必要になるでしょう。さらにオープン外構を選んだ場合は、建物のデザインばかりではなく、アプローチや門も含めてトータル的にデザインしていくことが望まれます。門やアプローチも家の一部と捉えて、違和感のないお洒落な外観を目指しましょう。